ちくわ

夜明けのすべてのちくわのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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その人からしか見えない世界がどれだけ暗く救いがないものなのか、予期しないタイミングで訪れたり可視化されないからこその辛さが打ちつける雨、炭酸水などと重なり「透明な地獄」のようだった。
癖のある2人のキャラがとても良かった。
一皮剥けた藤澤さん、
少し人間的に欠けているように見え意外な着眼点を持ち、論理的なアプローチをする山添が愛おしかった。
なんで自分はうまく合致できる相手がいないんだろう、と別の負の感情のトリガーが生じそうになるけれど、
本人の努力もあるし、救うことで救われる人たちが集まる構造が存在していて、たどり着けるベターな結果がこの社会に実際にあるのだろうなと。

救いを求めるって、当事者にとってはほんとに勇気がいるだろうな、と想像。
あと冒頭を見ても思ったけど、セカンドオピニオンほんとに大事。

誰かを助けることが結果的に自分の救いになれてよかった。

その人なりの本質、
大事にしてもらえたら、自分もそれに倣えるかもしれない。
ちくわ

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