なんでもっと早くみなかったんだと思うほどに貴重すぎた笠智衆と厚田雄春のインタビュー。小津組について語る2人の口調があまりに肉感的で。
令和の今、レトロだ何んだと言われて好まれている80年代の文化も東京も、ここまで生々しく映されると異様で病的に映る。
アイデンティティーの崩壊かー。
小津映画の中にある「NIHON」も「NIHONJIN」も虚像のひとつであり
だからこそ現実は「無」だという感想にヴェンダースも至ったということかな
テレビで流されてる映像群を「非人間的」とする言い回し、昨日見たヴェンダースの『都会のアリス』にもあった。
ヴェンダース自身によるナレーションがキレキレ。話すとこんな饒舌な人だったんだとまずそこで衝撃を受ける。ヴェルナー・ヘルツォークを友と呼んでいたことにも。