ゆりこ

夜明けのすべてのゆりこのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.9
PMSに悩む藤沢と、パニック障害を抱える山添は、同じ玩具会社で働く同僚。転職したばかりでやる気ない態度の山添に対し、最初は怒りを爆発させる藤沢。しかし職場の人たちに支えられながら、お互いがお互いの症状を理解して不器用ながらも助け合い始める。やがてプラネタリウムイベントの開催が決まり、力を合わせて準備を進める。
予告編観た時には、専門家とか当事者はいい思いしないんじゃないかなと勝手に思ってたけど、単に障害に苦しむ話ではなく、理解し助け合うこと自然にやってる姿が描かれていて、観てて心地良かった。サラッと発する一言一言があたたかい。当事者が思い悩みすぎる必要はなくて、周りの理解と少しの意識で居心地も変わるんだなと実感した。話はどこに向かうんだろう?とも思ったけど、この居心地良い日常の一部を垣間見た感じで、それもそれでほっこり。当事者2人が歩み寄ろうとする感じ、下手くそだけど可愛かった。観終わった後は、仕事を終えて徹夜明けで空が明るくなるのを見るような、そんな心地良い眠りにつけそうな気分になった。
ゆりこ

ゆりこ