順慶

ボーはおそれているの順慶のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.7
「ナポレオン」から「ボー」。ホアキンの振れ幅がすごい。最近、「ヘレディタリー」を見直して、やっぱりアリアスター作品は履修しておく必要がある。

で、本作。
ボーワッセルマンは、不安症で、こうなったら嫌だなと思うことが次つぎに起こる。
何もしてないのに、アパートの隣人からうるさいと言われる。何度も。で、隣からうるさい音楽が流れる。眠れないボー。次の日は帰省しなくてはならないのに。で、案の定、寝坊するボー。

アパートの外は地獄なのか? むちゃくちゃなやつらがいる。ここまで説明がないストーリーだと、ぜんぶ受け入れるしかない。
風呂場の男とか。湯船に落ちて、裸のオッサンふたり揉み合いは見てられない。

で、本人の意志とは関係なく、冒険の旅に出ることになるボー。どんな試練があっても帰らないといけない。
笑えたけど、なんだこの映画は。

屋根裏部屋の戦いはいったいなんの時間なんだと思ったりした。「エブエブ」感もあった。

子どものころのボーのエピソードは、なんかかわいかった。積極的な女の子もよかった。
で、母親の存在。

母親の支配から抜け出せないボーの話。そう考えるとアリアスターは一貫している。
もう一回見たらいろいろわかるのだろうけど、そんな気にならない。
長編の不条理文学って読むのしんどい。

映画館はけっこう人が入っていたな。アリアスター人気なのか。
順慶

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