ぬっきー

夜明けのすべてのぬっきーのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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やさしさ120%の映画だった。
登場人物のほとんどに、痛みを感じたことがある経験があって、だからこそ誰かの痛みを想像できている世界だった。
願わくば、自分に痛みを負った経験がなくても、そんなふうに誰かを思えるようでありたいなと途中まで思っていたけど、最後の夜についてのメモを聞いたとき、夜明けを待つ気持ちを経験したことない人なんていないんじゃないかと感じた。私にもそれは、覚えのあることで、だとすると人は、本当はどんな人でも、誰かの痛みを想像する力があるということになる。
そういう、人の力を信じている映画なんだなと思った。
月刊シナリオで、シナリオだけ先に読んでからの鑑賞だったので、色々なシーンがざっくり削られていることに気づいた。確かになくても伝えたいことは伝わっている気がした。
松添くんが藤沢さんの家に届けたあの袋の中には、本当は差し入れのジャスミンティーが入ってるんだぞ、というのは、観ながら私だけ知ってる♪という気持ちでみていた笑。
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