takumi

死霊館のシスター 呪いの秘密のtakumiのレビュー・感想・評価

4.0
前作から4年、ヨーロッパで続く怪現象の影に封印したはずの悪魔ヴァラクの存在を感じたバチカンは、シスター・アイリーンを調査に向かわせるが…

死霊館ユニバース最新作、派手なエンタメホラーでとても楽しい!

前作では見習いシスターだったアイリーン、タイッサ・ファーミガの超絶かわいさはそのままに、今作では一人前になっていて頼り甲斐が猛烈アップ。散々ぶっ飛ばされもへこたれないスタミナと精神力、そして明かされる驚きの出自も相まって、ウォーレン夫妻並の安定感。登場人物がほぼ女性でモリースを助けるというのも良かった。

アイリーンの調査パートとヴァラクに憑依されたモリースがいる寄宿学校パートが同時進行。尺は長めですが、探偵的要素とジュブナイルモノのミックスで飽きさせないし、何より手を変え品を変え観客を驚かせるサービス精神旺盛な悪魔ヴァラクには感服です。

死霊館本編を思わせるシーンを随所に配置しつつも、ユニバース色を出しすぎない塩梅も良かったです。欲を言えば、アウトローな見習いシスターデボラに、彼女らしい見せ場をあげて欲しかったかし、バーク神父の扱いが… あと先生役の人、どこかで見たことあると思ったら、ナルニア国物語のお姉ちゃん!

死霊館本編のようなジメッとした怖さ(ロケーションや美術はとても良かったです!)やドラマ色は薄めだし、アイリーンがもうしっかりしてるので、精神的弱さにつけこむ悪魔の怖さが感じられないのは残念でしたが、信じる心が勝つ!という展開は好きです。

派手な見せ場モリモリで楽しませる、エンタメホラーでかなり楽しめました。映画館でビクビクしながらぜひご覧あれ!

アイリーンとウォーレン夫妻が共闘しちゃう続編、ジェームズ・ワン監督して!頼む!

追記
パンフレットは薄めですが、ゴシックホラーや史実、ユニバースなど色んな観点からの分析レビューがあったり、インタビューやユニバース年表など充実した作りでとても良かったです。
takumi

takumi