タカシサトウ

ビデオドローム 4K ディレクターズカット版のタカシサトウのレビュー・感想・評価

4.0
 デヴィッド・クローネンバーグの新作が公開されているが、気持ち悪そうなので、前から観たいと思っていたこちらを観る。

 マックス(ジェームズ・ウッズ)が、ビデオに取り込まれて行き、現実なのか幻覚なのか段々区別がつかなくなっていく、話。もういろんな映像は出尽くしているかもしれないが、お腹に手を突っ込むのは衝撃的。この監督ならではと思われる。

 マックスの恋人のニッキー(デボラ・ハリー)が、身体に傷をつけることで快楽を得る所もあるし、テレビに取り込まれたニッキーとマックスの絡みもあり、古めかしさはあるけれども、観たことが無い映像だった。

 まさか、ブロンディのデボラ・ハリーが出ているとは思わず、驚いた。

 ボディ・ホラーと言われる、デヴィッド・クローネンバーグのこの映像は、独特。今では、いろいろな媒体やスマホに取り込まれている今の自分たちの状況と重なっているように思った(2023.8.31)。