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暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーのsanbonのレビュー・感想・評価

3.8
「ドンブラザーズ」を知ってる人生で良かった。

この世界には、二通りの人間がいる。

ドンブラザーズを知っている人間と、知らない人間だ。

ドンブラザーズを知ってしまうと、普段戦隊モノにはほとんど興味がない人間が、少ない上映館まで足を運び映画まで観てしまうまでになる。

という事で、人生で初めて「VS」シリーズという戦隊ヒーローのコラボ映画を観てきた。

しかも、この日は朝から「東リベ」と「GotG」を観た後に、映画館を変えてからの3本目の鑑賞である。

映画館ハシゴも人生初だ。

そこまでして観る価値はあったのかというと、ドンブラザーズの新作が観れただけでそんなもん十分にあった。

戦隊シリーズは、海外でも「パワーレンジャー」という名前で毎年リメイクされていたが、その輸出契約が数年前に打ち切られ、ドンブラザーズの人気が出なければ、45年に渡って続いてきたシリーズそのものが終わってしまう事態にまでなったのだという。

だが、そんな重積の中ドンブラザーズは歴代最高傑作との呼び声高い名作となり、今は無事にその次回作である「王様戦隊キングオージャー」が放送されている。

しかも、このキングオージャーもチャレンジングな企画なうえに結構面白い。

これは、ドンブラザーズで戻った客足を遠退かせない為に、大人でも楽しめる作品作りの体制が整いつつある証拠だ。

そういう意味でも、ドンブラザーズは戦隊シリーズの歴史に名を残す重要作であると言っていいだろう。

今思えば、奇抜すぎるタイトルに、メンバーの中にフルCGのキャラがいるというぶっ飛んだ設定に興味を惹かれて見たのが始まりだが、そこから全編に渡って本当に出会えて良かったなと思える作品だった。

ドンブラザーズを知らないなんて、人生の1日分くらい損してるよ?(全話合計25時間くらいだから)

そんで今作は、そんな本編の後日談が語られるのだから、僅か30分だろうと観ないわけにはいかない。

しかも、笑いのセンスがかなり大人向けでシニカル。

TV放送時代から子供なんかそっちのけなのだ。

しかも、恐らく次回の「キングオージャーVSドンブラザーズ」用の伏線まで拵えて終わったから、早くも来年が楽しみである。

なんてったって、今度はキングオージャーも観てるからね!

ちなみに「ゼンカイジャー」は見てませんでした。
(断片的には知ってるけど)
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