ずけし67

ミンナのウタのずけし67のレビュー・感想・評価

ミンナのウタ(2023年製作の映画)
3.9
全くのアウトオブ眼中(←死語?)だったけど、意外に評判良いので滑り込みで観てきた。


ラジオ局の倉庫に眠っていたカセットテープ、それは30年前に送られてきた呪いのテープだった。
偶然そのテープを見つけた番組ADとGENERATIONSメンバーの1人が失踪する事件が起こり、マネージャーと探偵が捜査に乗り出すが、他のメンバーを含めそのテープに関わった人間たちは呪いに翻弄される。。


やればできるんじゃん!
清水監督は"村"シリーズで完全に終わったと思っていたけど、清水監督ならではというか、恐怖演出とか結構『呪怨』していて楽しめました。(『呪怨』大好き♡)

アイドル系のファンムービーかと思いきや、意外にマジメにホラーしていたし、場面場面の恐怖描写には光るものがありましたね。
特にループするお母さんとか良かったし、Jホラーらしいジメジメした湿度やジワジワ攻めてくる感じも良かったです。

。。とはいえ、Jホラーを代表する『リング』や『呪怨』と比べると正直ちょっとビミョー。
そして呪いの元凶となる少女"さな"の存在も、Jホラー界のホラークイーンである"貞子"や"伽椰子に肩を並べるスターとなり得るか? そこもビミョーというか本作のみで判断するには未知数で、今後続編が作られたりリメイクやドラマ化されるような広がりを見せるかどうか、そういったところで真価が問われるのかな。

低迷している正統派Jホラーの復活という意味でも、また今後の更なる進化も期待して、ストーリーや恐怖演出にもっと磨きをかけた続編を作ってほしいと思ったし、そんなJホラーを観てみたいと思ったのでありました。
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