ずけし67

君たちはどう生きるかのずけし67のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.4
ネタバレ厳禁プロモーションの作品なので、レビューもネタバレ厳禁で書かねばですね。

まず面白かったかどうか?
残念ながら僕はそこまで面白いとは思わなかったし、何より乗れませんでした。
何かしら感動や、興奮さめやらぬ余韻めいたものも残らなかったし…

宮崎駿がやりたかったことはコレだったのかと、ある意味納得できてしまう部分もあるし、認めてあげたい気持ちもあるんですけどね。

でも宮崎ファン、ジブリファンは果たしてコレが観たかったのか?
少なくとも僕が好きな宮崎駿、僕が好きなジブリはコレジャナイというのが正直なところかな。

もう観れないと思っていた宮崎駿作品を、10年の時を経て劇場で観ることができるのは確かに感慨深いものがあるし、ありがたいことだとは思うのだけど…

リアルを超えるリアル感や、躍動を超える躍動感に溢れるアニメーション、そういったスクリーンに釘付けになるようなシーンも随所にあったので、そこは流石の宮崎アニメという感じだし、実際、この絵づくりは彼にしか出来ないんだろうなと改めてその凄さを感じたのも確かなんですけど。

僕の前の席に座っていた家族連れの小〜中学生くらいのお子さんらの反応も明らかに退屈そうでモゾモゾ落ち着かない様子だったし、終わってからも「面白かったね!」という家族間の会話もなく、むしろ困惑した表情でイソイソと退席していったあの家族の反応が全てを物語っていたのではないかと。
うん、僕も同じ気持ちでしたよ。

おそらく伝えたいのであろうテーマだったり、このタイトルにしてもいろいろ咀嚼のしようはあると思うし、感じ方も人それぞれでしょうが、僕は特にこれ以上掘り下げて考察しようとは思わないかな。

今回劇場へ観に行って、面白かったらカミさんや子供たちも誘っておかわりしようと思っていたけど、この先配信に来たとしても一緒に観ようとは誘わない、そんなビミョーな作品でありましたとさ。
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