うにたべたい

マックィーンの絶対の危機(ピンチ)のうにたべたいのレビュー・感想・評価

4.2
とても面白かったです。
スティーヴ・マックイーン主演のアメリカのホラー映画。
宇宙から飛来したゼリーのような生命体が人を喰らって大きくなり、ある街がピンチに陥るが、それにいち早く気づいた街の若者スティーヴ(役名同じ)が、謎の生命体から街を守るために駆け回るというストーリー。
タイトルのマックイーンは役者の名前で、主役のファミリーネームはアンドリュース、原題は"The Blob"です。
このB級臭プンプンの邦題をつけた人に、何を考えてそうしたのか問い詰めたい気分です。

作中怪物はブロブと呼ばれてはいないですが、オープニングで軽快な曲調で、「ブロブに気をつけろ!」と歌われていたので、原題の"The Blob"というのはこの不定形の怪物の名前だと思われます。
ブロブは、同じ不定形モンスターの怪獣ウランよりは生命体らしいところがあり、生命活動をするために人を捕食します。
ただ、怒りや恐怖といった感情を見せるようなシーンは無く、不定形モンスターらしく、感情移入できるようなタイプではなく、不気味な雰囲気があります。
ウランより神出鬼没で 、見る感じ意外に素早いので、視聴時にはどこから襲ってくるか分からない恐怖がありました。
こんなわけわからんヤツに食い殺されるなんて嫌だー。

ホラー要素高めなのですが、どこかコメディタッチなところがあって、ホラーなのにとても楽しい作品でした。
主人公たち少年グループは、街のならず者として見られており、必至で危険を説くけど信じてもらえないという人間ドラマが展開されるのもホラーになり切れていないポイントかと思います。
あと、ラスト近辺、ブロブから逃げる人々がめっちゃいい笑顔してるんですね。
撮影中楽しかったんだろうなーと思うと、見ているこっちも楽しくなりました。
そういった点も含めて、好きな作品です。

本作はリメイクされているんですね。
リメイクも評判がいいので、その内見てみたいと思います。