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二羽の鳩
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『二羽の鳩』に投稿された感想・評価

菩薩
4.6
わざわざ劇中に私は厚顔無恥じゃないって台詞が出てくるけど厚顔無恥っておそらくギトリの為に用意された単語だと思う(褒めてる)。怒涛の長回し、怒涛の長台詞、怒涛のハイテンションで相当体力使うけど、このえげつない密度は好みとしか言いようがない。飲食業をやっているとこう言う喋るのやめたら死ぬんか?みたいな客ばっか来て毎日毎日「もう少しお静かに…」って注意しなきゃいけなくてマジで病んで来たんだけど、そう言う人はみんなギトリの映画の中で思う存分喋らせて貰って来いって思う。元妻が長らく行方不明になってたからその妹と結婚したら突然帰って来ちゃってこのままだと重婚だどうしようって話なんだけど、ギトリは正直そんなんどうでも良くてなんとかして自分が声惚れしちゃった相手とどうにかならんもんかと画策しているって言う…。ギトリ、絶対一夫一妻制反対だろ…女たらし助平ナルシスおっさんが炸裂し過ぎている、虚構ぶってるけど絶対これ本心、じゃなきゃ5回も結婚せんだろう。一応一番平和な解決策に落ち着くとは言え開き直り方も凄い、こんな風に生きられたら…もはや謎の羨ましさを感じながら拍手喝采が止まらない、最高。
ヒロ
4.2
これぞ元祖おしゃべりクソ野郎なギトリ作品。現妻、前妻、新たな女の三人でギトリを奪い合う長尺コント、もはや目で追える量のセリフではないので事細かに覚えてないがとりあえずずっと喋ってた。その喋りのリズムもさることながらカットバックの切り方がめちゃ滑らかで、セリフの応酬の中にもしっかり抑揚をつけるワークカットが要所でブレスの役目として入ってくる、光の陰影で魅せるキャットファイトも上手い。でも何よりオチが最高、たぶん3日後には忘れてるけど。

〈知られざるサッシャ・ギトリの世界へ〉

2023-24
✔『二羽の鳩』(4.0p) 及び『役者』(3.8p)▶️▶️

 この年になっても、演劇も映画も真髄は分かっていない。しかし、稀にそれに真に触れたと、理解はまだしも、感じれる時が、幸いにもある。『二羽~』。カメラ移動のかなりぎこちなくも複雑なフォローや寄る退く等を伴う長回しが主で、反応投げ返しや対称動きで左右の人間を対応させる距離あるカッティングが埋める時も、更に微妙に2人の接点の手等が被る角度変対応、明らかな縦め斜め被りリヴァースが時折。要は冒頭映画スタッフ紹介や、ラストの姉妹の遠隔地でのタイトル名の店開設を、除くと殆ど主人公の居間だけ(隣室らが僅かに入る)で進む、舞台の重ったるさまんまの作。
 ところがこれが、名作誉れ高く事実その通りの『毒薬』以上に(切羽詰って悪意出てくるので共感はある『毒薬』と、悪意無くとも、自己正当化にかこつけ、欲望際限ない『二羽~』。ま、それがギトリ本領か)、自己犠牲や善意などなく、自己中心でエゴイスティックな思惑·思いつきばかりが、ぐるぐる渦を巻きあって、やがて自分勝手な自己啓発が、腹黒い残りの者に、与えたくもない幸運をもたらすとんでもない話。そもそも誰からだか分からない「サプライズ」あるとの電話への、不吉予感から、22年前失踪の、というか行ってた筈の映画館火災の大量死の1人と判断しその手続きもしてた前妻の、その後長く記憶力喪失だったのが、似た荒療治で戻り、帰還して来たのから始まる。喪服とその着用期間に、言いがかりが、挨拶代わり。悪意は無いんだが。しかも、その後戻る後妻は、彼女の妹で、婚姻歴は姉の5年に対し22年。互いにヘンテコな妻の正統性を主張しあい、ハチャメチャな上には上ゆく立証力留まらず、別室で激しい格闘迄至る。その間、夫は前妻の法的付き添いできた、皇女出?の若い弁護士に気は移りつつある。しかし未だそれには無自覚で、皇女に、2人の妻に対しては、一方を妻としてる間はもう一方が終始頭離れず、とリアルも変な、決めかねるジクジクたる感情を吐露してる。そして、2人の妻以上に、実質仕切りの、腕前振るいを認め合ってる、より長くいる老女中がいて、彼女にも満足感与えねばならぬ。
 とことん闘って疲れて2人で寝てしまった姉妹はわだかまりを溶かしてて、まず一方から、次いでもう一方からも、自立·ここから出てくを宣し実行する。実家側からの、遺産の分配も諍いの元だったが、それを分け独立の基盤とし。夫は1人が抜けてくれるだけで、厄介から解消だったが、2人抜けて消極的な腹黒さ、いや人間的本性·真実の勝利へ。出てった妻らへの仕切りと、再ポジション降下に最古参·女中も満足。
 いやはやとんでもない話で、人間に慎ましさ·善意の真実はないのかとも思うが、舞台的というより演劇的真実の勝利をこちらも満足·満腹に感じる。とにかくやり取りの細部·活き活きしたもの·独自才気·呆気勝手さに、惚れ込んでしまう。文句も言えない傑作。
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 『役者』は、1860年生まれの、ギトリの偉大な父の伝記映画。芝居に魅入られ、またそれを充実·豊かにして返した、稀な真の演劇人の、人生のステップの機微と環境·努力の著し、人物を時間を置いて再登場で、世と彼の価値観の相違を厳然開陳·あくまでさり気なく、父子二役のカッティング·カメラ移動の鮮やかな処理等、カメラワーク·説明·ズーム·理想的カット割りの、映画的なスマートで整った造り、での理解容易模範的伝記映画。が、それ以上に、演技、それに纏る創作面、演劇への姿勢等に関して、の語りと、その語り口の真実·感銘に於いて宝物にしたい作。映画に対する『ニューシネマ·パラダイス』や『ラ·ラ·シネマ』等皆が言うほど酷いとは言わないが、基本何の為の細部や核を疎かにしたのか分からない弱さに対し、これは軽めに見えても、本当の本物だ。寧ろ重々しさ全面を避けて、軽やかにしたのだ。しかし、その中での語りと語り方は繰り返すが、強く摑まえてくる。ギトリは大衆人気凄くも、軽演劇のイメージあるが、父は真っ当正統派の演劇人らしいが、それは見える表側で、内実は一卵性父子という奴だ。創作落語と古典落語?
 「君は、今日の芝居を自画自賛·自信あるようだが、今後私は登用しない。自分勝手に、周囲の配慮なく、目だってるだけだ。何より観客の為の芝居だ。観客に受けてる? 観客に媚びてるだけだ。謂わば、祖国の為、その素養のアップの為にやるべきが、演劇だ。···君の芝居は(私が入団要請を断った、高名な)コメディ·フランセーズ向きだ」「貴女が、演劇より私に焦がれての紹介で、今回の役を得て、演劇に目覚め、私も惚れてる事から、次は主役でと言うなら、去るか·端役で耐えるかだ。演劇は甘くない。愛おしい貴女を失っても、私には演劇という恋人が残る」「具体的予定あっての、一日中隅々·繰返しの古典戯曲、再読ではない。日常と其れは常に反射しあってる事の、いつでも舞台に立てる財産仕込みだ」確かに感情を削いでの語りは、商業映画にしてはキツイ物言いだが、厳しいだけではない、真の含蓄·世界観裏付けがある。そしてその真実は鈍感な私でも、共感·恣意がなくて励まされる。体力衰え、舞台に立てなくなってからも、粋だ。名作かな。