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ヴァチカンのエクソシストのHKのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.5
週末、予定より仕事が早く終わって会社帰りに映画鑑賞。
公開初日のジブリ新作はほぼ満席だったので、同じ初日でもガラガラの本作をセレクト。
ラッセル・クロウ、『アオラレ』のときは予告編見ただけで見る気が失せましたが、今回の神父役は少しだけ期待。

本作は実在のヴァチカンのチーフ・エクソシスト、アモルト神父の自伝が原作。
原題は“The Pope's Exorcist”(教皇のエクソシスト)で教皇お抱えを意味するようです。
ちなみに教皇を演じるのは元祖“ジャンゴ”ことフランコ・ネロ(81歳)

まあそこそこ楽しめました。
ただ、これまで『エクソシスト』から『死霊館』まで多くのオカルト映画で見てきた“悪魔祓い”のおさらい的な内容が既視感タップリに描かれるので、新鮮味はありませんが。
クロウはプロフェッショナルな貫禄かつ人間味もユーモアもあるアモルト神父を好演。

アモルト神父が扱う事例の98%は精神疾患もしくは思い込みながら、残り2%は悪魔の仕業としか思えない事例だそうです。
そして、悪魔とは天界から各地に散った200体の堕天使のことであり、今回退治した1体を除く残り199体も探して倒さねば、と続編を匂わせて(?)終わります。

奪われた体の48か所を取り戻すため、魔物を倒す旅に出る手塚治虫の『どろろ』を思い出しましたが、本作をシリーズ化するには199体は多すぎますね。
アモルト神父はもう亡くなっていますが、現時点で退治はどこまで進んでいるんでしょうか?
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