イベリー子豚

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

4.0
なんとびっくり。


SFは一切してないのに
映像と音楽でほぼ【新海誠】でした。


【スパークル】や
【グランドエスケープ】じゃないのが
不思議なくらい。


とにかくエモい。


脚本と物語は正直、

「教師が生徒に集合写真撮らせる」とか
「最速でファーストネーム呼ぶ」とか
「マジかコイツら」
「リアリティないない」の終着駅だし、


学園ラブコメの様相なのに
コメの部分が相当薄く
むしろ
「モラハラと正論が蔓延する働きたくない職場」の
居たたまれなさで
ハートがずっとチクチクするし、
(美術教師以外ユーモアが死滅。ギリで【夢っぺ】)


「ジブリ家」に「ジブリ飯」は標準なのに
シンプルに学級崩壊しかかってる(個人の感想です)
のもイヤでモヤモヤ。


黒タイツの【りんくま】ちゃんの
素敵さは置いといて
【青磁】がとにかく肌寒そうなのも
気になります。


ただ

そこを補ってあまりある
延びのある360°カメラワーク。

こだわりのアングル。

「女子の制服ズボン」みたいな細かい演出。


そして何より、
圧倒的な色彩感覚。
スクリーンがキレイすぎますよ。

こりゃもう
歴代映画の「空」の中でも
トップ10に入るんじゃないのかというほどの美しさ。



「白不織布」は「3Dの小顔」がイイし
【白岩】くんの演技はまだ努力義務だし
【JO1】には一切思い入れないんだけど
エンドロール後のオマケも観たら
強制的に爽快な秋風が吹き抜けちゃうもんだから、

あんまり悪くは言えないですね。




《ごめんなさい!お父さんは……何もなかったや》