このレビューはネタバレを含みます
全体的には絶対に出来がいいと思うんだけど(俳優さんたちの演技は素晴らしかったし!)、めちゃくちゃいい前評判と上がりすぎた期待値ゆえにモヤモヤが残る映画になってしまった。90分しかないのに少し長く感じたし。
オープニングのつかみはかなり上手かったし、憑依されたキャラクターがひたすら自傷に走るシーンもめちゃくちゃ恐ろしかった。どんどんとあちらとこちらの世界の境界線が曖昧になっていく展開も、終わり方もめちゃくちゃ好みだった。
なのに、なぜかやっぱり手放しで褒められないのは、登場人物たちが魅力的じゃなかったからなのかな〜〜
ホラー映画で主人公が好きじゃないことなんてザラにあるけど、特に今回のミアは「まあこいつがどうなっても別にどうでもいいな」レベルで嫌悪感の方に振り切ってしまったので、映画自体への興味も少し削がれてしまって。
あと単純に「憑依ゲーム」が全然楽しそうじゃない。というか、手を握ったら相手と話せるならわざわざ自分の中に危険を冒してまで入れる必要なくない…?憑依させた瞬間の高揚感について語るシーンもあったけど、それはこっちには全然伝わってこない(というか幽霊のビジュアルがどれも最悪だから説得力がない)し。
というわけでめちゃくちゃ文句言ってしまったけど面白いは面白かったのでホラー好きな方は見ておいていいのではないかと思います。
っていうか、私絶対お父さん死んだと思ってたのに生きてた(よね?)っぽかったシーンで笑ってしまった。いやあれ朝までほっとかれたら普通死ぬだろ。