みなりんすきー

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのみなりんすきーのレビュー・感想・評価

4.0
“Talk to me ── Let to in”

世界中をハイにさせた 危険すぎるゲーム──。


🧸‪ 感想 🤎
新時代のホラーを次々生み出している(とはあまり認めたくないが)ことで話題のA24作品。
私はことごとく肌に合わなかった。『ヘレディタリー』『ミッドサマー』『X』あたり。なので今回も全然観に行く気はなかったんだけど、意外と周囲の評価が高いのと、監督がまさかの双子Youtuberとのことで、少し興味が湧いてしまいましたので…🥺ちょうどピカデリーで誕生日クーポンが残っていたので使わせてもらいました🩵🎫

たしかに、予想してたよりはぜんっっぜん面白かった!!!これはA24史上でも、ある意味記念作的なポジションになるんではないでしょうか。それをちゃんと劇場で観られて良かったです。

流行りのジャンプスケアに頼るわけでもなく、グロに振り切るわけでもなく。それどころか“若者の間で流行っているゲーム”というかなり身近なものを扱うことでより恐怖心を煽っている。
儀式自体がかなりシンプルで手を出しやすいという設定もいい。私の世代でいうと「こっくりさん」なんかはこれに近いんじゃないかなと思った。流行りに乗っかって、遊び半分でやっていたけれど、あれも簡易的な1種の儀式(降霊術)だったわけで。たまたま自分は今作の登場人物たちみたいな体験はせずに済んだけれど、もしかしたら同じような目に遭っていたかも分からない。そう考えると恐ろしいですよね。

主人公のキャラもすごい良かった。
あれ、この子なんか周りから嫌われてるな…?という珍しい設定。(なぜ嫌われてる感じなのかはちゃんと分かるようになってます)
だからこそ、あのアウェーな中でも彼女は少し無理してでも率先してあの儀式を行った。結果、周りが盛り上がって嬉しい…その辺の心理も若者らしくてリアルだ。

1人とんでもない実害を被ってしまう人物がいますが、あのシーンはすごい良かった!!👏🏻👏🏻
単純にグロが嬉しかった、というのもあるけど、笑
あのおかげで一気にあの儀式の“ヤバさ”が証明されたワケだ。いかに危険な儀式を行っていたか……

ラストの余韻もすごい好みだったなぁ。まさかA24でこんなに心地良い余韻に浸れるとは。分かってはいたけどやはり監督・脚本によりますね。今後もA24だから…とあまり毛嫌いせず、追っていこうかなと思えました。笑