終始漂う嫌な感じがすごい。特に主人公はあまり周りに馴染めず嫌われている、という要素とそれに対して映画がフォローするでもない割と突き放した冷たい視線でどぎまぎする。チャレンジに少し出しゃばって挑戦したり、嫌がる友達を半ば強引に誘ったりするところを映していて、ひどく悪いことはしていないのにこちらも微妙に主人公にそこまでの信頼を持つこともできずにどんどん泥濘に嵌っていく。不安を掻き立てられ、そして想像よりも酷い方向に猛進していく展開も本当に気まずくてたまらなかった。最近のホラーは肌を嫌な感じで通り過ぎていく質感を描くのがうますぎる。
あと悪霊の描き方本当に良かったな…謎めいた存在であり、彼らに宗教的な匂いが強くないところが好みだった。人間の成れの果て、という印象が強い。
なんだかキャラクターがみんないい顔してた。
