deiさんの映画レビュー・感想・評価

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

2.6

さすがに音楽はめちゃくちゃいい。アニメーションはこの音楽に対するベストかどうかはわからん。ストーリーはものっすごいテンプレで、だからこそいいと思いつつ一つそこに終始するのは本当に勿体無いなと思った。そ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.0

なんだろうこのついていけない感じ…物語の助走が足りないのか、自分がファンタジーに入り込む想像力や感受性が足りてないのか。

新海誠だけでなく、細田守も似たことを感じるんだけど人間の描写にリアリティを感
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

女性が子供に関わる時間の方が、現在の社会ではいい意味でも悪い意味でもたくさんある中で、子育てにおける母親の母性的な部分を前提にしてしまうといくら正論を訴えても彼女が悪に見えてしまう機会がめちゃくちゃ多>>続きを読む

マーウェン(2018年製作の映画)

5.0

スティーブ・カレルは奇跡のような人だな。今この時代にこそ改めてこの映画を見てほしい。ここ数年でどんどん加熱するマイノリティやフェミニズムや人種や障害などの、あらゆる議論に通底する"自分にとって分からな>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.2

なんというか、これ以上やらなくても何をやるかが分かった時点でもういいや、となってしまった。

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.0

不穏さを伝えるあまりに作為的な序盤はもう少し描写が自然になったのでは、という感じもするし、だけどこの映画で1番の肝は人間同士のコミュニケーションの難しさにも見えるから序盤が見応えがあったのも事実。しか>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

終始漂う嫌な感じがすごい。特に主人公はあまり周りに馴染めず嫌われている、という要素とそれに対して映画がフォローするでもない割と突き放した冷たい視線でどぎまぎする。チャレンジに少し出しゃばって挑戦したり>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

5.0

びっくりしてしまった。開始時の素敵な老夫婦を1画面で映し出すことが映画にとっての当然の視点だから、自分にとって、人生はそうやって映し出され語られることが自然であり真実であるかのように思っていた。全然違>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

泣けて泣けてしょうがなかった。もうすでに素晴らしい感想がたくさんXにも溢れてるので言うこともないんだけど、個人的にすごく心に響いたのは、(メタ的な見方かもしれないけど) 鬼太郎の達観に似た諦観、孤独み>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.4

なんだか根性論すぎた。悪魔との戦いが結局信仰や正直さなどの美徳でしかなくどれだけ派手な戦いがあろうと脚本的な正しさが勝つ以外ない、ということなら別に個人の素養というよりは気持ち次第というか。それに伴い>>続きを読む

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃいい意味でこのジャンルの映画はこのくらいの水準であれと思った。過去のハリウッド大作アクションで失望し続けた「またヤンチャな馬鹿キャラが展開を作るのね〜」的なことがない。傭兵のスマートな行動>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.0

完全なる男社会で女は蚊帳の外、その中に男らしさの愚かさやアホらしさや美学があって、描きたかった内容に対してきっちり自分のケツを自分で拭いた作家としての知性も完成度もある。ただ、それでも北野武だからとい>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

正直ちょっとゴジラ映画のイデオロギーが足りなすぎてディザスター映画という感じに見えてしまった。何かしら、いろんな要素をゴジラに仮託してるんだけど、ゴジラ的美学みたいなものがなかった。なんていうか、ゴジ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.0

素人目にはパラベラムの時からアクションに関してはそこまでの進化はなかったので無駄に長いという感想しかない。あと、さすがにこれでいいの?というシナリオ。え?ほんとにこれでいいの?マジ?

ドニー・イェン
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クルエラ(2021年製作の映画)

2.5

え、これでいいの…?エマストーンは魅力的だしファッションも良かったけど、あの101匹わんちゃんの毛皮狂いのクルエラの根幹をぶち壊して随分とまぁ都合よく作り替えましたね。これがクルエラの正しい描き方だと>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

なんだかな…?面白そうだぞ、という感じでずっとハイテンションのまま大したこともなく終わっていった印象に…。結局トンデモジャパンも展開もメリハリもなく過ぎていってしまった。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

最高なのでは…?日本のアクション映画と言えば漫画原作の実写のイメージだけど、正直に格闘、バトルものとしてあまりにこちらはレベルが違う。圧倒的に人体のぶつかり合いとしての格闘の迫力がある。

当たり前で
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.3

日本のジョン・ウィックと言っても過言じゃないレベルのアクション映画。格闘は確実にハリウッドに引けを取らない設計になっていて伊澤彩織さんの動き一つ一つは相手の行動を予測した予備動作がまるで職人。格闘技に>>続きを読む

マジック・マイクXXL(2015年製作の映画)

3.0

ローマの最初のMCのシーン、一歩引いてしまう女性に『あなたは美しい、みんな、そうでしょう?』と言って女性たちが声を上げる部分でウルッとしてしまった。ああいう形で女性を肯定できるのは同性の女性たちでしか>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

ミーガンちゃん最高…!!シリーズ続編を作って欲しいし6作品目あたりで軍隊とも良い勝負をするのでは…?!映画としても上手く出来ていて都合の良い展開ではなくきちんと母親と開発者の葛藤の間際としての行動の動>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.5

リミットがある短い時間を映すスタンスの映画の中でも特にスリリングで素晴らしい。ほぼ会話メインでここまで中弛みもせず釘付けにできるなんて。あとやっぱり映像が良過ぎた。あの絶妙な時間帯の薄暗さで何のストレ>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

2.5

これに登場する元ネタのゲームもほぼやってはいるけど、いかんせん比較対象がレディプレーヤー1になってしまうのでスケールダウン感がいなめなかった。向こうはビジュアルもお祭り騒ぎ状態が延々と続くしな。こちら>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

普通に身につまされてしまった。なんだかな…。 その他はめちゃくちゃ平凡に思いました。でもなんかきちんと感のある映画的なカットも多くてそれがチグハグだし…。老婆が納屋で死体に藁をかける緩慢な動作のシーン>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.0

主役の最高っぷりは言わずもがなとして、マティアス・スーナールツのロシア感あふれる鉄面皮っぷりよ…ハマりまくってる…好き…

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

なんてワクワクする楽しい映画。実際にゴジラが来たらどうなるかというシミュレーションに対してキャラクターはアニメのようなコミカルなデフォルメ。特撮技術も相俟ってミニチュアが動いている様子を俯瞰で見ている>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

悲しいことに日本のオリンピックはFYREを超えましたね。ご愁傷様です…。

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

2.0

まずオープニングの英語歌詞の曲から既にダサい…コメディパートがサムくて五条悟がイタい…。作品へのこだわりよりもなんとなくカッコ良さそうだからこうした、という感じがひたすら続く。テレビシリーズの方がよっ>>続きを読む

タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんかコテコテすぎて笑ってしまった。クリヘムはマーベル作品のようにまた田舎で引き篭もろうとしてるしそんな時に仕事を頼んでくるやつは「いいところだが紅茶は安物だ、それにミルクがない」なんてジョーク(しか>>続きを読む

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.0

ガル・ガドットの足が長すぎて「なが!!!」と5回くらい思った。それにしてもスパイ映画、訪れる脅威と組織の決定と諜報員の行動、あまりに類型的すぎるのでは。この展開もうあらゆるスパイ映画で見た。それでも楽>>続きを読む

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.0

彼らが超音速で会えるなら税金だって多めに払うよ…という映画です…

良いんじゃないの…!!!超ベタなラブコメ、なにも考えなくても良いそんなジャンル映画的なラブコメ。それが同性愛だろうとなんだろうと関係
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

なりたかった自分と現在の自分との乖離、過去の後悔や並行世界の輝く自分、内容的には刺さることは刺さるけど映像がつまらなかった。荒唐無稽を映像にしようとした時のこのサムさが苦手。そういうのは狙ってやるもの>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

映画の作り云々ではなくこの告発の後の影響の大きさに愕然とする。今を生きる人ならこの出来事をリアルタイムで実感できるはず。映画としては割と単調であり、しかし性暴力、加害と被害の関係、フラッシュバック、二>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

風立ちぬが今までのジブリでもトップクラスに好きだっただけど今回はダメだった。正直、自己言及ものはもうそろそろいいよ、という感じがある。自分の背景を重ね過ぎたものを複雑に考察させる作品、ワガママで傲慢に>>続きを読む

オルエットの方へ(1970年製作の映画)

5.0

こんな魔法みたいな映画ある?まるで体験のよう、うまくいかなさも楽しい時間の合間の空虚で途切れた瞬間も、つまらない闖入者も、邪魔された苛立ちも、次のシーンでは全てが思い出のように美しくて悶えてしまいそう>>続きを読む

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