このレビューはネタバレを含みます
「オーメン」では、ニッコリ微笑んで災いをもたらす呪われた子ども。
「オーメン3」では冷酷非常な悪魔そのもの。
ところがこの「オーメン2」は少し違う。
「オーメン2」は、ダミアンが自分が666の数字を持って生まれてきた悪魔の子であることを初めて知り、衝撃を受け、悩み苦しみ、最後には悪魔として生きる道を選ぶという、ダミアンの人間的な部分が垣間見える作品なのだ。
呪われた宿命を負った者の苦悩と孤独。単に恐ろしいだけではない、可哀想なダミアンが描かれていて、3作の中で特に印象に残っている。