Risa

抱擁のかけらのRisaのネタバレレビュー・内容・結末

抱擁のかけら(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

盲目のほぼほぼ爺さんが、道を渡らせてくれた若い女をひっかけて、、そして、身の回りの面倒を見てくれる女が帰ってきたかと思ったら『道を渡らせてくれた人と またやったの?』って。ゆるやか、穏やかに始まったかと思いきや やっぱり ペドロ作品。

美し過ぎる女 という響きがよく似合うペネロペクルス。
変わらぬ美貌とプロポーション。
野性味ある美しさはスペインに本当にぴったり。
アルモドバルの撮るヒロインは、いつも 沢山お喋りするものの、絶妙なところで 口を閉じます。その奥ゆかしさのある理解には いつも母性を感じます。

そして、映画内映画撮影では『神経衰弱ギリギリの女たち』のペネロペ主役バージョンを撮影してるのね。
睡眠薬入りのガスパチョに、ベットは燃やすし、ロッシデパルマ。
この神経衰弱ぎりぎりは、神経ピリピリして爆発が少し漏れてるくらいの状態で、理性を失う寸前といったところ。

車を追うシーンは ヒッチコックの様なドキドキ感、ぶつかる前の社内での素敵なキス。

献血センターのバンパイアものの映画案も◎
表向きは献血センターのバンパイアの女性が献血に来た人間の男に恋するお話。
人に混ざって生きているバンパイアの仕事内容が、大人気の日焼け止めメーカー、献血センター(表向き)、サングラスメーカー。これ アルモドバルのラテンノリで撮っ
たら面白そうです。もちろん献血センターのバンパイアの女性はペネロペクルスで。

アルモドバルの映画愛がだだもれで、盲目なおじいさん なんと 最終的に ぐちゃぐちゃに編集されてしまった映画を編集し直します。無理が無いかな?
邦題の『抱擁のかけら』とは、断片断片(かけら)を抱擁して、編集していくという意味も含めているのかな なんて。

ペドロ作品 あと1つだけ観ます。
Risa

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