首の戦いのネタバレレビュー・内容・結末

2時間の番組の中でシチュエーションコントコーナーを挟むようなふんわり。こういう感じのたけしテレビで見たことあるな～という感じで秀吉とたけしが近かった。草履のところとか客席全体がウケてた。影武者が次々出てくるの好き。レザボアドッグスの12時間後に見るの過剰摂取だと思う。
ゴロゴロ映る死体の命の軽さ。儚い世で死と暴力を媒介とした衆道に魅せられる信長はじめ武士たち。三島由紀夫がプレイに死んだのは武士道的に正解だったんじゃないか。さっきまで人間だったものの頭がスパッと落ちて功と美の意味が現れる首のシステムに組み込まれていくのが茂助の物語。「百姓だから分かんねえ」と信長を名古屋の社長として茂吉を恐ろしいものとした描いている。大島渚映画ややくざ映画という自分の映画キャリアに後ろ砂にかけまくり。方言の使い方が悪すぎ。安土城って大名古屋ビルヂングなんだ。たけし、衆道とか任侠とかよく分かってなかっただけなの？　同性愛描写もエロシチュエーションなのに面白い感じが出てしまっていて分かってない感じ。編集もブチって、チープな演出とちゃんとしたアクションで虚無感に美さえ与えず笑ってしまう映画。

木村祐一で吉本と「首」のこと考えてる。
イカサマ賭博のシークエンスは、「武士道」が分からなかった自分と自分のように生き残れなかった誰かへの手向けだな。
女性や同性愛の他者化により結束するホモソとまた違う、下を蔑み上を恨ませる同性愛的な序列化は見たことなかったけどクリティカルなようなそうでないような。