2024年最高の映画初め。映画館で観られて本当に良かった！本当に静かで心地良い映画だった。役所広司が微笑んでくれるだけでいいの。
平山の生活がまさに私の思い描く理想だった。社会の中に紛れ込まずに自分の世界の中を生きてる。自分の感情に素直で美しいものを慈しむ。木漏れ日を見る度に見せる微笑み。なんて豊かな生活なんだろう。資本主義社会への静かなる反抗が見えた。
必要最低限の会話しかないのも良かった。喋る必要がない時は黙っていればいい。かといって無口でも、人と向き合う時は心から接する。その優しくも自分を苦しめない姿勢が良かった。
最後の長回しのワンショットが忘れられない。悲しみが込み上げてきながらも自分の感情に感動しているようにも見える、Sappyで美しい瞬間だった。
日々の中に潜む言葉にすらしない些細な心温まるユーモアも本当に良かった。
