凛

ゆとりですがなにか インターナショナルの凛のレビュー・感想・評価

4.0
岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥そして安藤サクラ
同世代の俳優をゆとり世代と括ってドラマ化した画期的な作品の6年後。
特に振り返りも無いので、ドラマシリーズを見ていることが前提かな。

俳優本人としても6年の間にさらに経験を積み、演技力の高まったみんなが、宮藤官九郎の癖のある脚本を巧みに操る、とてもテンポの良い作品。

社会人としても中堅になりつつあり、社会も変わり、それにアップデートしなくてはいけない。
コロナも経験して、強制的に変わらざるをえないゆとり達。

正和(岡田将生)と茜(安藤サクラ)も結婚して6年も過ぎれば2児の親。
子育てに追われながら家業を手伝うが、とにかく毎日子育に追われて甘い雰囲気は皆無。

先生としては経験を積んだ山路(松坂桃李)は、女性経験は相変わらずでむしろ拗らせてる。

中国に進出して失敗して戻ってきたまりぶ(柳楽優弥)は子供を抱えたままフリーター。

人生はなかなか甘くはない。

国際化の波で韓国の会社に買い取られた元会社。
学校には海外からの転校生。
嫌でもアップデートしなければならない正和達、ゆとり組。

普通の人達の生活もなかなか追い込まれて、何とか活路を見出そうとしてる。
まりぶの中国向けYouTubrなど、笑えるポイントは残しながら、甘さと辛さの塩梅が上手くて、笑いながら見てるが、セクハラ・パワハラ・モラハラが時代遅れと描く。
ピリッと風刺も入れながら生活は続いていく様子がリアルでもありファンタジーでもあり。

韓国人役の木南晴夏や、モンスター山岸(中野太賀)が良いスパイスになっている。
山岸も昔より少し丸くなっていて、時代の流れも。

Z世代の目にはどう映るのだろうか。
凛