イベリー子豚

ドラキュラ/デメテル号最期の航海のイベリー子豚のレビュー・感想・評価

4.0
「【UNIVERSAL】+【DREAM WORKS】プレゼンツ」
「【正統派・ゴシック・伝奇ホラー】と」
「ほぼ【ブラックパール】な帆船が舞台の
【マルタニアン・海洋アドベンチャー】の
素敵なマリアージュ」
「だいたい『エイリアン』」
「基本は『鬼滅の刃』」
「クライマックスは『ヴァン・ヘルシング』」
「《売春宿ぐらい知ってるよ。
女の人にズボンを脱がしてもらうところでしょ?》」
「論理的ではないけど
丁寧でツボを抑えた脚本と演出に脱帽な
ハロウィン向けの一本!」





これは実に素晴らしい。


ともすると
派手さはないんだけど、めっちゃ堅実です。


問題は本編の演出からして
タイトルに【ドラキュラ】を冠してしまった
日本サイドのセンスの無さですよ。


「ルーマニアがスタート」さえ
ボカしてしまえば途中まで
「闇に潜む何か」を特定させず
もっともっと、観客の想像力を煽ることが
出来たハズなのに……。


ワザワザ
原題やポスターが
「船」をフィーチャーしてるのは
そーゆう意図じゃないのかね?


なんかモヤモヤしちゃいましたね。


まぁストーリーも
「1897年」らしく矛盾や無能ムーヴがゼロでは
ないんだけど。


「昼間に積み荷捨てて船燃やせば良くない?」
だよね。

儲けと財産が無くなるとしても
追い詰められてからの攻略法が……ね。笑


あとは
楽しむために予備知識が少し必要かな。


【吸血鬼】初心者は
「土まで運ぶ」理由を
【コッポラ版】で予習したいところ。
(え、出てきたよね?別件??)



でもトータルで観ると
必要十分に細部まで拘ってるし
ヒューマンドラマも手抜きしてない。


「絶対に地雷」を裏切り高評価&続編決定の【NETFLIX】『ONE PIECE』に
勝るとも劣らない(?)アドベンチャーは
『ブギーマン』や
『禁じられた遊び』の遥か上を行く満足度でした。


ちなみに
恐怖よりも
割りと残酷な展開が多いので
デートにはオススメしない……かな。




《俺は知ってるぞ。
あれはドラゴンの紋章……不吉の前兆だ》