「ハグってなんだ?…
ここにいるよーっていう存在の確認だろ?」(治さん)
激しいけどあたたかい
「Masked Hearts」マスクで覆われた心
英題はこうらしい。
コロナ禍で抱いた
あまり大きな声では言えないような
そんなモヤッとも描かれている。
おかしいよね。
いや間違ってるって。
そう言いたくても言えない状況や立場。
“なかったこと“ にさせられてしまう怖さや怒り。
怒りや激しさを
花子(松岡茉優)が家族に向けて爆発させる。
花子と正夫(窪田正孝)バーでのやりとり、
赤く照らされた独特の雰囲気が好きやな。
マスター(芹澤興人)が絶妙に良い。
中野英雄さんが出られた後に
落合くん(仲野大賀)の、
あのシーンはちょっと苦しくなった。
後半から家族の話。
池松くんと若葉竜也さんは
もうほんま凄い、大好きな俳優さん。
治さん(佐藤浩市)が言うセリフに
グッときた。
叫んだり言い合ったり
激しく熱量のある感じやけど、
ちょいちょいクスッとさせてくれる
シーンもあるから観やすい。
#川の底からこんにちは (2010)
石井裕也監督作品に出会った。
なんて面白いことを描きはるんや
というのと同時に
激しさや怒り、
芯がしっかりあるような印象がある。
#生きちゃった (2020)
#アジアの天使 (2021)
死生観や社会に向けてのメッセージ、
本質を突くような作品も、
重くなりすぎずに描いてくれはるから
観やすいし、しっかりと心に残る。
「月」はまだ観れない。
ハグはほんまに大事。
ハグ…していきましょ。
存在確認していきましょ。
ここにちゃんと生きているんやから。