じぇいらふ

愛にイナズマのじぇいらふのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.5
予告篇で気になって、久しぶりに石井裕也作品を観る。。。コメディ作品という触れ込みだったが、思ってたのと違った。全然スマートではない、かなりゴツゴツした印象だけど、監督の作りたいモノ、見せたいシーンを作った感がバシバシ感じられて良かった👍

コロナ後の日本、マスク姿の日本を真正面に取り組んだ映画は意外に少ないので興味深く見れた。主役級しか出てこない豪華過ぎるキャスト陣にびっくり🤣高良健吾のムダ使い笑
観る価値あると思います。映画と家族の物語🎥🌹⚡️

🎞️電車🚃 キャメラ🎥で撮影する怪しいマスク女 ある家 おじさんが2人「花子が映画監督?」⚡️に🌹タイトル~はじまり

📖まだマスク姿😷多いコロナ後の日本。花子は映画監督。自分の家族をテーマに初の長編デビュー作の制作準備をするも、プロデューサーと先輩助監督と折り合いがつかず、不当にも降ろされてしまう。失意の中、偶然バーで出会った正夫と共に、実家に戻り実の家族を出演させてのリベンジ作品制作をはじめるのだが。。。というおはなし

⚠️ネタバレ進行です😷

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ストーリーが一応7章仕立てになってますが、どうなんでしょう?。映画の章仕立てってあまり有効だと感じる作品てほとんどないような笑。区切り程度。
それより全体の構成。前半と後半では全然違う映画ですな。前半は主人公新人映画監督花子の映画制作受難と映画とは?の物語。後半は家族復活の物語。

こだわりは持ってるけど、あきらかに世渡り下手な花子:松岡茉優というぴったり過ぎる配役。そこに立ちはだかる映画業界人~女性プロデューサー:MEGUMIと、やたら花子を小馬鹿にしまくるベテラン助監督荒川:三浦貴大が絡んでひたすら胸くそ悪い展開が続きます。三浦貴大のキャラ、、、久々最近観た殴りたくなる程厭なキャラベストだなあ笑つまりは上手いんですな。互いの映画論を戦わせながら、、、全然話通じない感笑。昨今ようやく問題として取り上げられつつある業界の常識という闇。ここら辺の件って後の展開をみるとここまで執拗に描く必要あるんか?と思わなくもないけど、、、石井監督が一番ぶちまけたい感満載なんだろうな。

しかし花子も結構ヤバイ笑。こだわりの赤🟥。赤となると何でもカメラを向ける。赤い花、赤い服、、、赤い部屋、小津安二郎の赤の配置とかじゃない、あれもこれもまたかよな赤赤赤、病的です笑

そして赤いバーで、もう一人のやばい正夫:窪田正孝と出会います。正夫もまた空気を読まない強烈なキャラクターで、強烈なキャラクター同士の鮮烈な出会いぶりがかなり面白いです。ここら辺の不器用同士のちぐはぐ感よかったです。どうなるかわからんけど化学反応!みたいな🤣マスクがいちいち日の丸🇯🇵になるの初めてみた笑。ここまでこれからどうなるんだこれ???という面白いけど、共感しづらいキャラばかりで困った感じ。

後半、、、花子の実家に戻ってからの展開がまた全然違う映画になっててびっくり。花子の家族を無理矢理出演させての、映画作りは、、、花子にとっては糞映画界へのリベンジのつもりが、全然うまくいかない。むしろ家族全員の疎遠であることで蓋をしてきた不満やら疑問やらを、一気にぶつけ合う展開に。ここら辺のやり取り役者達が上手すぎて、、、さすが凄いキャストばっかりだからというのもありますが、抜群に面白いです。言わなきゃいいのに的な言葉の殴り合い笑。普段大人なのに、なぜか家族絡むと大人になれない感じ。家族同士の不思議。

父の病気をきっかけに、集まった家族と母の失踪の告白と、だんだんそれぞれが相互理解をし始めるという、びっくりするくらい王道でベタな石井裕也らしい家族復活物語が展開していきます。そして凄いキャスト陣の中、最初電話しかしてなかったお父さん佐藤浩市が結局全部持って行ってしまう展開に、ああやっぱり凄いや、かっこいいよ佐藤さん🤣

後半パート花子の映画愛はどこへいった?笑とか
家族万歳展開が続きすぎて、若干尺が長すぎね?とか
石井裕也監督、社会人世界が嫌い過ぎ、家族に救いと理想を求め過ぎとか
そもそも前半のパートって何を見せられたんだ?とか笑
ツッコミどころは満載なんですが。そういうのも含めて嫌いじゃない、不器用さへの賛歌を感じる作品でしたね。

花子と正夫は、、、まともなカップルになるんかなあ?難しいそう笑