みかん

タイタニックのみかんのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
5.0
人生で初めて「映画を観て感動して泣く」という体験をさせてくれた、とても思い出深い作品。

子供の頃に家族でブームにのって観たのを大人になって再鑑賞しましたが、やっぱり号泣でした。

むしろエンディングを知ってるからこそ、もう開始20分くらいのタイタニック号に乗れることになってはしゃぐレオ様観てとりあえず一旦泣きましたw

身分違いの王道なラブストーリーを主軸に、20世紀初頭の上流階級や庶民の実情などの社会派要素や事故のパニック要素も描かれており、約3時間もある作品ですが冗長になることなく、その圧倒的スケールの迫力とスリルで全然長さを感じさせませんでした。

何と言っても、生きるか死ぬかという極限状態での1人1人のドラマに、それこそ海よりも深く考えさせられます。

人間は突然絶望的な死の危険が目の前に迫った時、どうするのか。

どんどん沈みゆく船の中で、恐怖と混乱に陥る人々。

上流階級の人間は自分たちだけ助かろうと庶民は見捨てたり。

とにかくなりふり構わず自分だけは助かろうと銃まで持ち出したり。

そんな下劣な生き様を見せる人々がいる一方で、崇高な死に様を見せる人々。

毅然と運命を受け入れて正装で船に残る老紳士。

最期まで一緒にいることを望んでベッドに横たわる老夫婦。

逃げ惑う人々の喧騒の中、最期まで演奏をし続ける演奏家たち。

愛する人とともに死ぬ人。
愛する人を救うために死ぬ人。

そして愛する人が守ってくれた命で、新しい人生を生き抜くことを決意する人…

人間ってピンチな時こそ、その真価が問われるもの。

とはいえ、他人を蹴落としてまで生きようとするのも人間であり、大切な人を守るためなら自分が死んでも構わないと思うのも人間であり。

人間の持つ様々な醜さや美しさが浮き彫りにされ、考えさせられ、涙が止まりませんでした。

そしてエンディングはもう涙腺を完膚なきまでに破壊され、ハンカチじゃなくてタオルじゃないとカバー出来ないんじゃないか?というくらい、止まらない涙と嗚咽にお手上げ状態でした。

DVDに入ってた、もう1つのラストシーン(もう1つのラストパターン)も観ましたが、個人的にはやっぱり採用されたシーンの方が感動に純度と奥行き出ると思いました。

ちなみに最後のシーンは監督曰く解釈は決まってないそうです。

自分は子供の頃観た時と大人になって観た時と、解釈が変わりました。
またいつか観直したら変わるのかもしれません。

音楽も映像も本当に美しくて素晴らしいです。

とにかく何回観ても泣けるし、深い感動を味わえる不朽の名作です!