人生で初めて「映画を観て感動して泣く」という体験をさせてくれた、とても思い出深い作品。
子供の頃に家族でブームにのって観たのを大人になって再鑑賞しましたが、やっぱり号泣でした。
むしろエンディングを知ってるからこそ、もう開始20分くらいのタイタニック号に乗れることになってはしゃぐレオ様観てとりあえず一旦泣きましたw
身分違いの王道なラブストーリーを主軸に、20世紀初頭の上流階級や庶民の実情などの社会派要素や事故のパニック要素も描かれており、約3時間もある作品ですが冗長になることなく、その圧倒的スケールの迫力とスリルで全然長さを感じさせませんでした。
何と言っても、生きるか死ぬかという極限状態での1人1人のドラマに、それこそ海よりも深く考えさせられます。
人間は突然絶望的な死の危険が目の前に迫った時、どうするのか。
どんどん沈みゆく船の中で、恐怖と混乱に陥る人々。
他人を脅したり騙したりして自分だけは助かろうとする人。
毅然と死を受け入れる人。
自分の役目を最期まで全うする人。
繰り広げられる様々な生き様、死に様。
愛する人とともに死ぬ人。
愛する人を守るために死ぬ人。
愛する人が守ってくれた命で生き抜く人…
他人を蹴落としてまで生きようとするのも人間であり、大切な人を守るためなら自分が死んでも構わないと思うのも人間であり。
人間の持つ様々な醜さや美しさが浮き彫りにされ、考えさせられ、涙が止まりませんでした。
エンディングはもう涙腺を完膚なきまでに破壊され、ハンカチじゃなくてタオルじゃないとカバー出来ないんじゃないか?というくらい、止まらない涙と嗚咽にお手上げ状態でした。
DVDに入ってた、もう1つのラストシーン(もう1つのラストパターン)も観ましたが、個人的にはやっぱり採用されたシーンの方が感動に純度と奥行き出ると思いました。
ちなみに最後のシーンは監督曰く解釈は決まってないそうです。
自分は子供の頃観た時と大人になって観た時と、解釈が変わりました。
またいつか観直したら変わるのかもしれません。
音楽も映像も本当に美しくて素晴らしいです。
とにかく何回観ても泣けるし、深い感動を味わえる不朽の名作です!