ごぼう

駒田蒸留所へようこそのごぼうのネタバレレビュー・内容・結末

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


予告編に釣られてきました。

いやすごい、めちゃくちゃいい話だった。
家族と愛と想いの繋がる話だった。

もちろん予告編で見たもの・予想したものが出てくるんだけど、その演出、過程、結果が120点でじんわりと心に響くものだった…。
この流れの後に火事が…!?の嫌さ加減ね。

重い話だし、苦しいんだけど、綺麗な絵柄な上に登場人物たちが大概前向きで一生懸命で愛に包まれているので耐えられた。

最初から一貫して家族のお酒って言ってたのがさ、お兄ちゃんとも仲直り出来て、お母さんたちとやり直せてさ。そして周りの人も、色んな人も、それぞれがずっと「独楽」を想って過ごしていたのがいいよね…。

最初に触れてた焼酎が効いてくるのもにくいよね。
素晴らしい演出。

愛で世界が変わる話に弱いんだ。ご都合主義でもなんでもいい。きっと世界のどこかでも起きてるんだろうな。まだ見捨てたものじゃないのかも、世界。と思わされる。

なんかめっちゃ最後仲良くはなってたけど、付き合ってる描写じゃないのも、お兄ちゃんが戻ってきてないのも、良かったな。

ウイスキーに限らずだけど、○○年物!とかは本当に誰かが手をかけて、未来に託した結果なんだなとしみじみする。


新人で、やる気なくてすぐに自分に向いてる仕事じゃないって言って、やる気ないから失敗して、怒られて不貞腐れてる主人公、わかるわあ。わかるから胃が痛かった。

頑張ってて真っ直ぐで眩しい人を見てひがんでしまう感情の表現が上手すぎる。

最初の名前間違ってる蒸留所のくだりとか、ぼそっと言っては反省の意がないところか。胃が痛い。誰しも身に染みるところがありそう。

そんな主人公の成長ね。
怒られただけでとか、なんか言われて急に変わるとか、色々言われそうだなとは思ったけど、人生って意外と「そう」なんだよね。色んな小さいきっかけがある時大きく世界を変えるんだ。

とはいえOJTしっかりしよう。半年のやる気ないやつを相手方があって失礼な事がおきそうなところに放り出すな。連載初回にたどり着けないだろ。
EDで後輩のサポートしててとても良かった。そうだよ。優しく行こう、もう。見て覚えろとかは終わったんだ。

最初の一歩がどうであれ、どこにどう自分を置くかで変わって見えるんだよな。
仕事の話としても良かった。心に来るねぇ〜。



すみません!ただユウスケという友人のことについてもっと詳しく教えてください!これだけ!これだけマジお願いします!
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