むらむら

グランツーリスモのむらむらのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
5.0
(後半に2023年のベストを書いておきました)

人気ゲーム「グランツーリスモ」を題材にした作品。

「ワイスピ」みたいな爆速ドライブ映像に振らずに、人間ドラマにかなり寄った作りで面白い。今年観た作品では「AIR」(これも面白かった)に近い印象。プロフェッショナルたちの熱い戦い。

そもそも「グランツーリスモ」のゲームが上手い青年ヤンを、本当にF1レーサーとして訓練する……という発想が、嘘のようなホントの話らしく、その掴みだけで物語にぐいっと引き込まれていく。

そんな前代未聞の挑戦をする大人たちの苦闘と、ゲームに没頭していたヤン青年の成長が良いバランスで描かれた良作。

ヤン青年の音楽の趣味がエンヤとケニーGとシブいので、もしかしてジョジョ好きかと思ったらそんな言及されてなかったのだけは残念。

とはいえ、そんなの些末な話。

この作品を観て、俺もエロゲーを頑張ってプレイし続けたら、AV男優くらいにはスカウトされる日も遠くないんじゃないか……と夢見ることが出来ました。

そういえばエロサイトみてたら、なんかPC上に「至急、コチラに連絡してください!」っていうアラートがピカピカ出ていたので、これはおそらく、スカウトのお誘いですかね。

さっそく連絡しようと思ってます♪~(´ε` )。

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2023年下半期のベスト5
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以下は2023年下半期のベスト5。順不同。

2023年上半期のものは「インディ・ジョーンズ」の感想に書いてます。
https://filmarks.com/movies/67234?mark_id=156969142

2022年のものは「BAD CITY」の感想に書いてます。
https://filmarks.com/movies/100516/reviews/146322252

1.ゴジラ-1.0
https://filmarks.com/movies/106496?mark_id=164110209
作品云々だけでなく、実写日本映画を東宝自らが配給してアメリカでヒットさせたことが凄い

2.ザ・クリエイター/創造者
https://filmarks.com/movies/110291?mark_id=163134353
オリジナル設定でSF大作を作るのって、原作と続編ありきの昨今ではかなりのチャレンジ。ガシャーンガシャーン自爆ロボの可愛さに加点

3.シアター・キャンプ
https://filmarks.com/movies/108277?mark_id=162915842
フェイクドキュメンタリーの手法がテーマと良くマッチしてました。分かっていてもラストのミュージカル披露シーンは泣けてしまった

4.イノセンツ
https://filmarks.com/movies/98719?mark_id=158664902
めっちゃ大友克洋の「童夢」を意識した厨二病感あふれるサイキックバトルに、俺の中の中2部分が再発動しました

5.SISU/シス 不死身の男
https://filmarks.com/movies/108563?mark_id=166269573
前世がターミネーターとしか思えないオッサンがナチスを無双するだけの話なのにクッソ面白かったっす。明日からツルハシの素振りを始めて、こんなオッサンになろうと誓いました

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裏ベスト5(聖地巡礼編)
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今年は渡航制限がほぼ撤廃されたので、ロケ地めぐりできたのでその一覧を

🎥バービー
https://filmarks.com/movies/63841?mark_id=160500659
ハリウッド映画スタジオツアーではイマイチマイナーな「ワーナー・ブラザーズ」スタジオ見学記。ドラマ「フレンズ」見てない人は人にあらず、といった扱いが逆に潔かった

🎥ジョン・ウィック:コンセクエンス
https://filmarks.com/movies/90606?mark_id=161876543
あんなに苦労して階段のぼったジョン・ウィックの隣にケーブルカーを見つけたときの衝撃

🎥ザ・ロック
https://filmarks.com/movies/12050?mark_id=157761509
アルカトラズ刑務所探訪……になるハズが、まさかのサンフランシスコ「ヒヤリハット」経験に

🎥バビロン
https://filmarks.com/movies/87815?mark_id=153513808
聖地巡礼と全く関係ないモンゴル旅行記。その後「VIVANT」でモンゴル俄然注目されて嬉しかったです。良い国

🎥ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷
https://filmarks.com/movies/77184?mark_id=157194537
実際に行ってみて「熱海の旅館みたいな単なる無計画増築物件」で、一ミリも呪われてない、不人気すぐる観光地でした

というわけで以上、2023年の聖地巡礼シリーズ。2024年しょっぱなの感想も、おそらく旅行記になる模様。

あと旅行記とは違うけど、2023年、多くの素晴らしいクリエイターが鬼籍に入られた。

なかでも20世紀最高の作曲家で映画にも多大なる貢献をしているバート・バカラックが94歳で亡くなられたことは記憶に残る出来事だった。

若い頃マレーネ・ディートリヒのツアーに参加して、アメリカで活躍していたためにドイツ人から「裏切り者」と罵られながらも歌い続けた彼女の姿に感銘を受けたバカラック。その出来事をキッカケに、一生、死ぬまで音楽活動を続けることを決意したそうですが、実際にその決意どおり、最期まで精力的に活動されてたんだな、と強く感じる。

亡くなられた直後に、そんなバカラックの映画音楽に捧げる感想を書いてみました。映像も多く紹介してるので、良かったらご覧ください。

🎥明日に向って撃て!
https://filmarks.com/movies/30205?mark_id=148818507

というわけで最期に、高橋幸宏の「April Fools」を。幸宏さん、2014年のバカラック来日のとき会場でお見かけした。遠くから見てもとってもダンディだったなぁ。
https://youtu.be/lxENcfpPqBo

2024年もよろしくお願いします。

(おしまい)
むらむら

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