嘘とリコーダー

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人の嘘とリコーダーのレビュー・感想・評価

4.0
プロローグはダイジェストで、エピローグではほぼ説明のみ、時系列が真っ直ぐで誰にでも分かりやすい構成でした。
一人がいきなり老けてて混乱しますけど。

愛人というワードからは想像もしていなかった遊び心のある脚色が愉快で、全体を通してカラッとしている印象なのが肌に合って良かったです。

豪華な衣装や建築物で簡単に落ちるのでその点でもしっかり満足させてもらいましたが、その満足感を上回るストレスがあったのも事実で、致命的な残念さでした。

ジャンヌが小悪魔的に微笑んでも、小悪魔じゃなくておばあちゃんだから、彼女が微笑むたびに集中を欠いて永遠にストレスでした。

とはいえ、歴史・伝記モノは大好物なので、充実した映画鑑賞になりました。

いつだって場を弁えない彼女に嫌悪を抱きながらも、高貴な舞台をバックに一人の女性の生きざまが興味深く、最後まで飽きずに観れました。