Haruki

パラダイスの夕暮れのHarukiのレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
4.1
カウリスマキ監督初期の佳作。

ゴミ収集車の運転手とスーパーのレジ係の不器用な恋模様を描いた作品。

行ったり来たりの不器用な恋は愛おしく可笑しい。

また彼らの恋を通して、労働者階級の悲哀と強さも描いていく。

市井の人を寓話的に描くのがやっぱり上手い。
労働者と使用者、搾取する者。
社会の構図を冷静に見つめながら、一条の希望を見出す。

ニカンデルがイロナの雇い主に掴みかかって言った通り、労働者を「甘く見るな」

なんで初デートでビンゴ行くんか。

初めて観たのに既視感がある。
カウリスマキの作品らしさはこの頃から確立していた。
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