カウリスマキ監督初期の佳作。
ゴミ収集車の運転手とスーパーのレジ係の不器用な恋模様を描いた作品。
行ったり来たりの不器用な恋は愛おしく可笑しい。
また彼らの恋を通して、労働者階級の悲哀と強さも描いていく。
市井の人を寓話的に描くのがやっぱり上手い。
労働者と使用者、搾取する者。
社会の構図を冷静に見つめながら、一条の希望を見出す。
ニカンデルがイロナの雇い主に掴みかかって言った通り、労働者を「甘く見るな」
なんで初デートでビンゴ行くんか。
初めて観たのに既視感がある。
カウリスマキの作品らしさはこの頃から確立していた。