椿本力三郎

哀れなるものたちの椿本力三郎のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
傑作、マーベラス!
序盤ではB級カルト映画かと思わせたが、
その露悪的なテイストは残しつつも、
徐々に「良識ある社会≒マチスモ過剰な資本主義社会」批判が見えて、スクリーンに釘付けになった。
ほとんどの登場人物の思考と行動はバランスを欠いているが、
調子はずれの音楽がその狂気を表現している。
終盤、大人の女性になったベラによる伏線の回収がお見事。
2時間半の尺に過不足がない。