mosan

哀れなるものたちのmosanのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

140分あっというまでおもしろかった。
ちゃんとしっかりR18+だけど、美しすぎてアート。

生、死、性、知、愛、憎悪、嫉妬、執着、支配欲や独占欲、人間の欲てんこもり。
POOR THINGS = 人間?

観終わって帰る時、今でてきたのって映画館…?美術館…?てなる。
コテコテの背景込みのお洋服かわええ…
ヨーロッパ行きたい。ポルトガルでタルト食べたい。

気づいたら世界に色がついててちょっとしたアハ体験。

わたしももう一回最初から、あのスピード感で人間になってみたい。何も知らず、何も怖くない、ただただ「知りたい」の衝動に突き動かされて、感情の赴くまま世界を見て、色んな経験をしてみたい。
今現在、過去の経験や感情に縛られて、未来予測能力とか恐怖心とか、無意識のうちにどれだけ自分にストッパーをかけてるんだろうって怖くなった。
純粋な好奇心ってどうやったらとりもどせる?
やはり、成熟した身体に赤ちゃん脳を後付けでインストールするしかないか。

ベラがどんどん知性をそなえて大人化してくのに対して、一緒にいる男が幼稚化してくのがおもしろい。
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