順慶

哀れなるものたちの順慶のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.9
ドレスを着た女性が橋から身投げする。助けてたゴドウィル(ウィレムデフォー)は、その女性をベラ(エマストーン)を名付け蘇らせた。

モノクロから始まるが、回想の身投げするシーンはカラーになって、旅が始まるとまたカラーになった。カラーになる瞬間はセックスだった。

世間を知らないベラが、成長していく過程の旅。
偏見とかタブーとか貧富とか。現実を知りながら、解放される感覚。
学ぶ方法は、「人と会うこと、本を読むこと、旅をすること」。出口治明の言葉通り、ベラは成長する。

すっかり成長して、ゴッドのもとに戻って、マックスと結婚。
で、なんでベラは身投げしたのかが明らかになる。

ベラに対して4人の男性の関わりかたがおもしろい。

見ている間、なぜか「アネット」を思い出した。将軍の家から出るときは「エクス・マキナ」を思い出した。

ストーリーはとてもわかりやすいが、映像はやっぱり変。ときおり魚眼レンズ。音楽も変。リズムがない。
美術も衣装も合わせて、現代アートだった。
順慶

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