りょう

哀れなるものたちのりょうのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
忙しい毎日ですが、今日は17時半にPC閉じて17時50分からの映画見る!って決めて仕事めちゃくちゃ集中しました。絶対帰るって思えば今やらなきゃいけないこと、やらなくていいことがくっきり見えて頑張れるね(土日に先延ばしにしただけ)

もう今日から3月ですが今年やっと初劇場でした。フォローさせて頂いている方々がこの作品のレビューを次々に上げているのを観て、「あぁ、グロいシーンあるのか…😨でもエロいシーンもあるのか🫣」と複雑な気持ちになっているところをumimiさんにプッシュ頂き、いざ劇場へ!!

さすが鬼才ヨルゴス・ランティモス…この世界観。リスボン、アレキサンドリア、パリと世界の描き方がファンタジーな雰囲気で、衣装も不思議でかわいくて、エマ・ストーンのスタイルの良さも際立つ。
オープニングやエンディングもおしゃれでしたね。劇場が明るくなるまで誰も席を立たない映画ってめずらしい。

ダンスのシーンもおもしろくって、ベルが自由に踊るところにダンカンが取り繕うように何とか合わせる感じにクスクスしてしまいました。

知らないことに興味を持って、みずから行動することで学ぶ、っていうベラには当たり前の行動が、あれ自分は全然行動してないな、ネットでちょちょっと調べて知った気になっているなと思った。

赤ちゃんの脳から冒険に出てどんどん知性を身につけて、所作が少しずつ成長していくところが自然で、エマ・ストーンの演技力が成せる技でしょうか。素晴らしい。
そして支配的な男性たちを軽々と乗り越えていくさまが痛快で、最後の将軍の結末も笑っちゃう。ベラから見て将軍の「進化」とはあれなのか。

Poor Thingsは結局誰を指しているんだろう。女性側の自由、解放を描いている目線からすると何とか女性を押さえつけようとする将軍やダンカンのような男性を指しているかもしれないし、そもそもこの映画に登場する全員を指しているようにも思えました。

ベラは何て言ってたのか聞き取れなかったけど、「熱烈ジャンプ」って和訳、ウケた。
りょう

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