このレビューはネタバレを含みます
気になってた本作、遅ればせながら観てみました。
ぶっ飛んだ設定とは裏腹に、意外にも希望に満ちたお話で、観た後は前向きな気持ちになれました。
以下、良かったところを羅列します。
・画がずっと良い
カラフルでファンタジーな街並み、個性的な衣装、魚眼レンズによる歪んだ映像など、観たことのない画にずっと惹きつけられてました。
他の方の感想から、ベラのその時の精神状態、見えている世界を画に投影していると知って、なるほどなーと。
・ベラの成長物語
最初の幼児のような無邪気さ、性の悦びを知ってからの奔放さ、知識欲に目覚めてからの聡明さ、、、
周りの人や物からどんどん吸収し、凄まじいスピードで成長していく様は観ていて楽しかったし、それらを演じ分けるエマ・ストーンの演技力も凄まじかったです。そしてずっと美しかったです。
また、世界に対するベラの素直な姿勢、向き合い方は、ひねくれ者の私としては、見習っていくべきだなと思い知らされました。
・ダンカン、アルフィーが哀れすぎる
まさに哀れなるものたちでした。
ダンカン、最初はイケオジ感あったのに、どんどん落ちぶれていって、船編の後半以降はクソ野郎すぎて呆れを通り越して面白かったです。
アルフィーは登場からずっとクソ野郎でしたが、最後、ちゃんと罰を受けてて、おう、、、ってなりました。
（まとめ）
どんな作品なんだろう、と恐る恐る観に行きましたが、結果、すげー良かったです。
この映画のメッセージとしては、
「世界はより良くしていける。でも、救いようがないヤツらもいる。」っていうことだと私は解釈しました。
理想と現実のバランスというか、落とし所として美しいなと思いました。
自分が哀れなるものになってしまわぬよう気をつけつつ、みんなでより良い世界作っていこうねー（？）
