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哀れなるものたちのmemmmiiiのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
原作からの映画化のつくりが“82年生まれ、キムジヨン”と似ていると聞いたので、なるほど原作は相当切れ味鋭いのですね?と映画鑑賞後にすぐに本を買ったのだけど、ぜんぜん読む時間が取れないので先に映画単体としての感想をあげておく

まず何よりも美術と衣装!!!!!!
魚眼レンズ多用するからというのもあって隅々まで手を抜けなかったというセットや、冒頭身を投げるシーンで背中側から撮るとは知らなかったけどしっかり作り込んでおいてよかったというドレス、うううううそういう細部を手を抜かずに仕上げるのが大好きなので、ありがとう…幸あれ…!!という気持ち

次にエマ•ストーンよね。これはもう演技、圧巻。特に小さい子を育ててるのでよく分かるのですがまじで要らないものはベェと出しますよね、でも確かにベラが言うように美味しくないと思うなら無理に飲み込まなくても良いよね…

貧困を目にし、絶望し、何かしなければと駆り立てられ、金を集めてみるものの結局実際は取り次ぎにパクられてしまう、しかし自分が行った“善行”で少し心が軽くなる〜〜というくだりがヒリヒリしすぎて息できなくなりそうだった

全体的にBarbieと構造が似ているなと思ったのだけど、節々で、この美術と衣装とエマ•ストーンでグレタが撮ったら、どうだっただろうか?とひっかかる部分はあった。
なんというか、良くも悪くも白人男性っぽい趣味だな〜という

最後のフェリシティの件、えっ最悪じゃんと思ったんだけどあれまで含めてメッセージと受け取って良い?
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