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女王陛下の007の655321のレビュー・感想・評価

女王陛下の007(1969年製作の映画)
3.1
シリーズ中で唯一の
一作で降板してしまった悲劇のボンド。
ジョージ・レーゼンビーが演じた作品です。

顔からしてスケベだったショーン・コネリーボンドと違って、なんだか良い人そうな雰囲気をもっている。そこが当時は特に違和感だったのでしょうか。

しかし「ジェームズ・ボンド」のキャラは相変わらず。
とうとう本作では、成り行きとはいえ、ある女性を虜にする事自体が仕事に。
だがボンドはその女性(テレサ)に本気で恋をしてしまう…


結果的にジョージ・レーゼンビーが演じた事によって、あれだけの遊び人が結婚しようと思うほどの心境の変化が表現出来ていたように思う。
脚本・演出的には何故テレサが今までの女性と違うのかは表現出来ていない。本作でも色んな女性にちょっかい出してるし笑
ボンドは文字通り人が変わったから結婚する気になったんだとなんとか納得出来る。


遊び人のボンド。
「死ぬ事なんて怖くない」と言うテレサ。
そしてそんな二人が惹かれ合う姿を見てマニーペニーは涙する。

“悲劇のボンド” ジョージ・レーゼンビー。
悲劇はいつも、掴もうとする瞬間にやってくる。
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