NETFLIX製作のパニックホラー『バード・ボックス』の続編のような番外編のような作品。何やら“見てしまうとヤバい”存在による世界規模の恐怖、その時スペインのバルセロナでは、という話。
序盤、前作を見ていればこその“変化球”具合に意表をつかれるはず、というわけで予習しといたほうがいいかなと。で、その変化球があるが故の“胸糞展開”になってるのも事実で、これは好みが分かれそうなところ。とまぁネタバレになるからあまり書けないけども。目にすると自害行為に走ってしまう、という謎の現象？存在？と、それが世界中に広がっているという現状は言わずもがなで、その中で「目にしても自害に走らない」という人たちもいたわけだけど、今回はそっち側にも焦点を当てるような内容。肝心の「見てはいけない存在」の正体に関しては、前作だと謎が謎のまま終わっちゃったし今回そこらへんを深掘りしていく、かと思いきや今回も結局あまり語られず、な印象。そもそも異星人か悪魔か何かか、それとも未知のウイルスか自然現象の類か、本当に曖昧なもんでルールも朧げ、ここらへんは文句つけずに見るとして、パニックホラーとしての恐怖の中での人間模様にやっぱりハラハラドキドキ、そして死に描写もやっぱりショッキング。グロいの苦手な人はきついよねっと、まぁそれでもこのシリーズはまだ易しい方な気がするけども。そんで「見たらダメ」の設定に良心とか心の闇とか、あと前作にもあった成長や過去との対峙などちょっとしたヒューマンドラマが掛かってくるあたりに少しグッときたり。ただ今回から少し宗教や信仰の話が出てきてそこはややこしくもある、かな。
見終えて、これは何やら今後も別パターン別シチュエーションが製作されていく雰囲気。この謎の正体はそのうち解明されるのかな。今作にてもう少し明かしてほしかったけどねー。何はともあれ次が出たらまた見てしまうと思う、個人的には好きなシリーズ。
