イベリー子豚

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のイベリー子豚のレビュー・感想・評価

3.7
「【20th CENTURY STUDIOS】プレゼンツ」
「ポスター【ダサめ】の」
「タイトル一新(日本版は)」
「『ベネシアフレニア:スカイフォール』」
「舞台は1947年」
「スーパー美魔女キャスティング」
「屋内光量弱め」
「ほぼ天候悪め」
「カメラワークはホラーめ」
「今期の激アツは【石楠花(しゃくなげ)】」
「【ミシェル・ヨー】先生、
キャリアで一番、身体はってない?」
「【スピヴェット】系天才少年」
「【エマ・レアード】ちゃん(アシスタント)に注目」
「《私に友達はいない》」
「《アメリカがもたらしたのは
音楽と不味いチョコレートとハロウィンよ》」
「《世界で一番、頭の良い私に見抜けないのなら
2番目の貴方が見破って》」







これは
前2作と変えて来ましたね。


タイトルも「○○殺人事件」ではなく
「名探偵ポアロ」を大仰に冠してますし。


【世界(遺産)不思議発見!】で
「華麗なる富豪たちの戯れとスキャンダル」な
ゴージャスかつ、グラマラスだった
あの雰囲気は一切、ありません。


確かに
『オリエント急行殺人事件』も
『ナイル殺人事件』も
主要人物や【ポアロ】自身の
「重く引きずっている過去」に触れてましたけど
ここまでフルサイズじゃなかったですね。


とことん、ダーク。

おふざけナシ。


世界旅行の楽しさは早々に消え失せ
事件の前から広がる暗雲。

水の都にふさわしく
湿度高めの人間関係が不快に渦巻く
怪奇ミステリー。



イベ子としては
『ナイブズ・アウト』の【ブノワ】みたく
「軽薄なユーモアとお茶目なダンディズム」な
「世界一の名探偵」が好きだったので
ちょっと残念。



覚えておきたいのは
「オーバーツーリズムによる被害」以前は
「ペストの流行」の爆心地だったってこと。


やっぱ
『ベネシアフレニア』、みんな観ようよ。



《子どもには怖すぎないか?》
《怖い話の方が教訓になるわ》