たなしょ

パラダイス 人生の値段のたなしょのレビュー・感想・評価

パラダイス 人生の値段(2023年製作の映画)
3.5
この映画はコスティア・ウルマンさん主演のSFサスペンス映画。

舞台は近未来のドイツ。AEONという名の企業は寿命を売買出来るシステムを構築。富裕層はドナーの寿命を買い若返り、貧困層は多額の報酬金のため寿命を売り老化する。

そんなシステムを構築したAEONの社員が今回の主人公。貧困層にドナーになるよう営業し会社の優秀社員となっていた。妻は病院で働く看護師で二人は不自由ない生活を送っていた。

そんな矢先、自宅が火の不始末という理由で火事になり焼失。過失であるため保険が降りない自体となってしまった。多額のローンが残っているため困っていると契約時に交わした担保があるという。
それは妻の40年分の寿命であった。主人公は拒否するも手続きは進み手術が行われた。一気に老化が進んだため妊娠していた子供が流産する結果となってしまった。

この自体に主人公は自らが勤めていたAEONを退職し、奪われた妻の40年を取り返そうと必死になる。妻のドナー相手を突き止めた主人公は相手がAEONのCEOであると知る。そしてタイミングを見計らい若返ったCEOを誘拐し妻の寿命を取り戻そうとするが....

これは寿命を売買できる近未来のドイツで妻の奪われた寿命を取り返そうと必死になる主人公の破滅の物語。



うーん。設定は凄く斬新で面白い。ただどうやって寿命というのを決めているのだろうか。人の寿命が分からないと出来ないことだと思うのですが.. そこら辺がとても曖昧。深く突っ込まない方がいいかもですね笑

年齢に左右されない時代が...とか言ってましたが絶対反対意見出るに決まってるやろ笑笑笑 そりゃテロ組織できるって。
貧困層と富裕層の格差が益々広がる&非人道的過ぎるためいい事ない気がします。

主人公に同情..といいたいとこなんですがいや元AEONの社員だからあんたらも同罪でしょ~って思います。貧困層から寿命を買うよう進めていたのはあなたたちでしょって笑 んで急に身内が手術をしたら怒るってそりゃないだろ笑笑
ちょっと同情出来なかったな...
結局は自分しか考えてないですね笑

奥さんが最初は否定的だったのに終盤には非合法的にも取り返そうと躍起になっている感じ..とても震えました。二人とも新たな人生をって思っていたら裏切られた最後でした。

何か続編が来そうな終わり方でしたのであるようでしたらチェックしてみたいと思います。

ディストピア系の映画やSF作品が好きな方にはオススメの作品だと思います!
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