ベビーパウダー山崎

ファミリー・プランのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ファミリー・プラン(2023年製作の映画)
2.5
気弱なパパが実は凄腕の殺し屋だった…死ぬほどコスられている設定。もう何周もしているが、それでも世界各国で雑に作られ続ける永久機関。どれだけ大衆が「定番」を好むのかがよく分かる。昼飯は仕事場の隣りにある定食屋で毎日毎日Aランチを頼むのと一緒。美味い不味いではない、安いし楽なだけ。思考を停止させ、考えることなしに脳に垂れ流される展開が最も安牌な娯楽、つまり安楽死の娯楽(映画)。
ミシェル・モナハンはしぶとく生き残っている役者。応援したくなる。母となったモナハンが大学で羽目を外すくだり、アダム・サンドラーの映画にも限りなく似たような流れがあったような。マーク・ウォールバーグはシリアスでもコメディ寄りなドラマでも、いつも同じ芝居。いい年して、鍛え上げた身体を見せつけるようなくだりが無駄にあったが、なんだか嫌らしさだけが残った。