たりほssk

PARIS(パリ)のたりほsskのレビュー・感想・評価

PARIS(パリ)(2008年製作の映画)
3.8
自分がパリの人間ではないので、「これぞパリ!」なのかどうかはよくわからなかったけど、こういう、人々の日常をすくいとるような作品は大好きです。

病のピエールの視線を軸にすることで、パリへの思いが一層高まっているように感じました。いろいろな人物が出てきて(それぞれ有名な俳優さんばかり!)、笑ったり泣いたりしながら毎日を生きている。思いやりや苦しみが交差する中、小さな出会いから愛が生まれ、時には別れ……

話の展開について言えば、登場人物の多さに加え、移民や経済格差等の社会問題も織り込まれて盛りだくさんだったけど、散漫になることなく全体が調和してまとまっていました。まさにクラピッシュ監督の手腕によるものだと思いました。
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