イベリー子豚

ダンサー イン Parisのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
4.8
「『ステップ・アップ』
『マジック・マイク』『ハートビート』を超えて」
「イベ子史上No.1の【ダンス・ムービー】に」
「社会派ノワールと無縁な『裸足になって』」
「さらに」
「『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』で」
「『ウィ、シェフ!』なグルメ映画」
「しかも」
「エッフェル塔のサーチライトや
セーヌ川を眺める屋上喫煙と」
「オシャレ度・歴代1位の
お向かいさんコミュニケーションや」
「片田舎のアンティークなナチュラルインテリア」
「雄大に包み込む潮風と水平線など」
「フランセーズな魅力に満ちに満ちた」
「『ベスト・キッド(ジェイデン&ジャッキー版)』」
「OPシークエンスの緊張感が
『007 スペクター』なんよ」
「《剥離骨折は君の体の心の声だよ》」
「《何が嫌ってバレエには
女性が悲劇を迎える話しかないじゃない?》」
「《私の家に来るなら19分で着くわ》
《じゃあ、君も向かえば10分で会えるね》」
「《……一度も【愛してる】って言ってくれなかった》」
「エンドロールはまさかのトリック・リミックス!
恋愛、友情、親子、姉妹、偶然の出逢い!
お腹は鳴るし、心は踊る!
やっぱフランス映画は侮れないぜ!!!」




実に、うちゅくしい。


本番直前の緊張感と
バック・ステージのルーティン。

『ボイリング・ポイント』を彷彿とするような
ロングカットの動線。

開演。

そして
しなやかに躍動するワンカットで鮮烈&
ガチで優雅なパフォーマンス。


冒頭、
OPシークエンス前から
本気とセンスが止まりません。


とにかく全編、《美》。

登場人物全員が美しければ
住居もインテリアも街並みも田舎道も
劇場もカフェもレストランも……。


もうルッキズムを論じてるレベルじゃないぐらい
《美》で満たされています。


しかもですよ!!
これがまた!!
「ご飯が美味そげ&作るの楽しげ」なんですよ!!

「フードトラック始まってる」じゃん!!

『ウィ、シェフ!』じゃん!!

オマケにこの料理人が……!笑

もう、めっちゃエエやつ。

あの「ゾンビ」に口角が上がらないヤツ、
おるんかな。



正直、「コンテンポラリー」は
イベ子のような駄豚には難解すぎて
途中の「ヒップホップ・フリー・スタイル」の方が
お好みなんだけど
あのクライマックスは胸が熱くなりますね。


「チュチュ」はリュックに収まらないし
整体マッサージは健康的にエチエチだし
笑いのテンポもオシャレのリズムも
文句なし!


「芸術」に「食欲」に
「運動(ダンス)」も楽しい秋映画は
ぜひ大きなスクリーンで。




《あえて厳しく言うわね。
「順調」は「常識」じゃないの。
とても「幸運」なことだったのよ》