女将

月の女将のネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画の後は買い物に行く予定だったけど、そんな気分にはなれず、乗り物にも乗りたくなくてひたすらに家までボーっと歩いた。

日曜日にこんな重い映画とか、サザエさん症候群みたくなりそうだから、もしかしたら貸切かも?って思ったけど、お客さんが結構いたのはビックリした。

Aスタジオに磯村君が出ていたから観るキッカケに。この役、しんどかっただろうな。怪演だったね。ふみちゃんもね。

障がい者施設の部屋はあんなにも暗いのかな?あの暗さだけでも息ができない。

鍵で閉じ込めるのは仕方ない気がした。暴力的な人もおるし、外にでも徘徊したら本人も怪我したり危ないじゃん。

オムツも替えて貰えず放置されてる部屋はどうなんじゃろ?本人が嫌がって脱いでしまうんかね?そうなったらどうしようもないよね。性欲も止まらないみたいだし、女性の介護士さんとか近づくのも恐いと思う。

夜勤もして、手取り17万っていうのがリアルなん?看護師さんと同じくらい大変なお仕事だと思う。

私の姉は障がい者だから、母から私へのプレッシャーを感じることが多々ある。

旅行に行くから、この日は家にいて欲しいとか。

母に何かあった時に、私に介護を任せれたらと。
だけど、綺麗事ではない。そんなもの任されても困る。親のエゴを押し付けんな。

きょうだい児とは、

抱えるストレスや結婚・愛着障害などの悩み・支援状況を解説 「きょうだい児」という言葉を目にした、あるいは聞いたことがある人は少ないかもしれません。 「きょうだい児」は、障がいのある兄弟姉妹を持つ子どものことで、近年少しずつ認知が進んでいます。

母が亡くなったら、姉はグループホームに入所する。でも本当は入りたくはないみたい。身体が不自由なだけで(トイレもお風呂も1人でいける)心はしっかりしているから余計にしんどいのだろうとは理解しているつもり。

この映画を観たら、こんな施設だったら私が介護した方がよいのかと思う気持ちが1%だけ出た。

だけど、99%は完全に拒否している。

週2で泊まっているホームは陽の光がさす1人部屋で優しい職員さんもいるという話も聞く。酷い施設ばかりじゃないはずだと、自問自答を繰り返す。

母のことだって、これから認知症とかになったら私には介護できない。

そう考えたら家族って何だろう。自分の軽薄さを再確認して、ドロドロぐちゃぐちゃ反吐が出る。

だけど、たまにドキュメンタリーで、親が当たり前のようにきょうだい児に介護をさせてるのを観ると、同じくらいに反吐が出るよ。

殺人は絶対ダメ。
心がないのは自分と思い知らされた。
女将

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