掃き溜めくん

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!の掃き溜めくんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ニコ生のシリーズ全作品上映でコワすぎシリーズにハマり、白石晃士監督作品を観るようになったので、今回コワすぎの新作が上映されると知り滅茶苦茶嬉しかったのですが、今回でシリーズ最終作と知って悲しんでおります。まあ、10月にまた白石監督のホラー映画が公開されるし、そっちも楽しみなんですけどね…。

以下感想です。

・今作の市川さんは強かったし、工藤さんは丸くなってた。田代くんだけキャラがブレないので安心して観てられる。迷惑系動画投稿者たちに加えて、白石監督作品あるあるの怪しい霊能者鬼村も出てきてニッコリした。

・途中までは、シリーズの中で過去一怖い作品だった。赤い女の瞬間移動&刃物攻撃が怖い。走行中の車の中に登場して切りつけてくるの怖すぎるでしょ。前半はホラーとしてかなりスリリングで良かったです。

・シリーズ最終作だからかもしれないけど、過去作のオマージュが多い気がした。金属バットで赤い女を殴って捕獲しようとする工藤さんは口裂け女の回を彷彿としたし、時間と空間を飛び越える展開は、トイレの花子さん回を想起した。ただし、今回は霊能者がポンコツ&工藤さんが呪具の力を持ってないただの一般暴力人なので、敵が襲ってきたらヤバい!という緊迫感があった。面白い。

・今回の投稿者3人組が過去の性被害のトラウマと向き合う展開に関しては、ハルカに関しては後のストーリーもあるからまだわかるんだけど、他の2人に関してはこの要素本当に必要か?と疑問に思い、モヤモヤした。バカな迷惑系YouTuberキャラじゃダメだったんか?あとカラオケバイトの仲間と心霊スポットに行く展開はCASE2の投稿者たちと同じなのも気になった。

・鉄パイプ霊能力者珠緒ちゃん!!!!好き!!!!!彼女が登場してから、ホラー映画から一気にヒーロー映画と化していた。応援上映を促してくる場面で笑いました。

・赤い女の真実が悲しすぎたんですけど、共闘する展開はめちゃくちゃ面白かったし熱かった。あと異世界の工藤さんが不気味で怖すぎる。

・今後、現実世界は宇宙ミミズに覆われる地獄世界になるんかな…という後味の悪い終わり方でしたが、今後の白石ユニバース作品に続くんだろうか…。