じぇいらふ

国葬の日のじぇいらふのレビュー・感想・評価

国葬の日(2023年製作の映画)
3.7
大島新監督の新作は、前作の高揚感とは違い、淡々とした、”あの日”をいろんな場所から見せてくれる。そういえば、あの日は自分どうしてたっけ?と思い返す作品。キーワードはモヤモヤ感?🇯🇵

📖2022年9月27日、安倍晋三元首相の国葬が執り行われた日。日本10都市での、それぞれの国葬の日を取材してみた。。。というおはなし

めっちゃ静かな作品でちょっとびっくり。この日は、ニュースで大々的に取り上げられて、長い列の国葬の様子やら、その周りでのデモとかいろいろ狂騒的のうるさい1日だったと記憶しているが、、、そんな人達ばかりではなかった。

違うイベントの準備で忙しい若者
ちょうど河川の氾濫等で災害に見舞われた地域でのボランティア活動している若者達
あの安倍晋三殺傷事件が起きた現場
安倍晋三の地元の選挙区のあたり
国葬の日に事件にまつわる映画を上映している監督
いつもの辺野古での座り込みをしている沖縄
等々

当たり前だけど、それぞれ日常があって、それぞれの活動に忙しくて、全ての人々が国葬に感心あるわけじゃない。
テレビの世界の感心だけで世界が出来てるわけではない、という当たり前のことを思いだす作品。

安倍晋三の選挙区では、「あべ晋三」なんだとか🤣はじめて知った。

例の足立監督の『レボリューション+1』の尺結構あった。自分のこの日は、この映画を見に行った日なので、やっぱりこれやらないとね!という感じ。作品の出来はともかく🤣この日に上映するために作ってだけでも価値がありますわな。上映にまつわるいろいろな賛否両論、旧Twitterでの上映阻止祭りとか。

大島監督の上映後トークイベント。この作品のモヤモヤ感は、今という時代のモヤモヤ感そのものであり、この割り切れない感じをもちつつ、あの日はなんだったのか?考えることがドキュメンタリーの役割というのは腹落ちしました。