くましん

ヒッチコックの映画術のくましんのレビュー・感想・評価

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)
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ヒッチコックのモノマネ芸人(?)にヒッチコック自身の言葉として語らせ、ヒッチコック映画の批評を試みるという奇妙な作品です。実際の彼の作品を引用しながら、尚且つヒッチコック自身に自作を語らせているかのようにさせるという演出が、新しい映画批評の形として面白いと感じました。
ヌーヴェルバーグの批評家達が定義したいわゆる「作家主義」で語られてきた映画監督たちも今作のような作品が作られることを願っています。そうなれば、狭い世界に閉じ込められがちな作家主義的な映画批評に、少しはポピュラリティーが増すのではないでしょうか。
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