くましん

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版のくましんのレビュー・感想・評価

-
とある中世の人物を調査している人類学者がその探索に没入していくなかでその対象の人物の世界が幻想として現実に入り混じりその幻想と対峙していく物語です。幻想的な現実というか現実的な幻想というかダニエルシュミット監督はどこか曖昧で幻想と現実を画然と線引きをすることをしない映画を撮っておりそれがシュミット監督の作家性であると僕は感じているのですが、この映画のようなより多くの観客に開かれた劇映画の物語にも彼の作家性が発揮されておりますので文芸性の高い作品であれエンタメ作品であれ自らの作家性を保つことが出来るシュミット監督はやはり本物であるのだなと感じました。
くましん

くましん