このレビューはネタバレを含みます
バチバチの戦争映画を期待していったので肩透かしをくらってしまった。半分は戦争映画だけど、もう半分はナポレオンとジョゼフィーヌの歪んだ愛の物語。
問題はナポレオンとジョゼフィーヌの恋愛にまったくと言っていいほど魅力がないこと。ナポレオンの最後の言葉にジョゼフィーヌの名前が含まれたいることからインスピレーションを膨らませたと思うのだけど、残念ながら観客を惹きつける物語にはなっていなかったと思う。
戦闘シーン自体は迫力がありましたが、最初のトゥーロンの戦いが印象的すぎて、その後は尻すぼみな印象だったのがもったいない。最後のワーテルローの戦いはもっと盛大に敗北を描いてもよかったのでは。
トゥーロンの戦いは指揮官として初陣のナポレオンの緊張と高揚が伝わってきてよかったです。馬に大砲が直撃する演出も迫力があった。
アウステルリッツの戦いは戦略があざやかで見応えがあった。ナポレオンは砲兵指揮官からスタートしているだけあって、砲撃を有効活用できるかどうかが勝敗を分けている印象を持ちました。
むかし世界史で習った単語がたくさん出てくるのは楽しいです。歴史上の重要人物がちょい役でたくさん出てくるので多少予習して見に行ったらほうが楽しめるかも。
2024年3本目